緊急避妊薬のモーニングアフターピルとは

子どもを身ごもり育てるというプロセスは多くの女性が頭に描くことで、将来そうしたいと考える人も多いです。
しかし、望まない妊娠があることも事実です。
最も多いのが避妊の失敗です。

避妊には実に様々な種類があります。
日本でも最もポピュラーな避妊方法がコンドームによるものです。
ただ、コンドームが行為の最中に外れてしまったり、破れてしまうという事態は割とよくある失敗で、多くの人が経験していることです。

その他にも妊娠に至ってしまう可能性はたくさんあります。
お酒の勢いで盛り上がり、関係を持ってしまうのは男女共あり得る話です。
あとはあまり考えたくはないですが、性被害の時もあります。
性被害に遭ってしまった時の妊娠率は意外と高く、望まない妊娠の最たるものです。

避妊に失敗してしまった時や思わぬ被害に見舞われた時、最後の砦となって女性を守ってくれるのがモーニングアフターピルです。
数多ある避妊方法の中でも、性行為の後に対策できる方法と言えます。

モーニングアフターピルは性行為があった次の日に飲んでも避妊の効果があることから付けられた名前です。
緊急避妊薬とも呼ばれています。

ピルの服用自体、日本は後進国と言えます。
欧米諸国などは昔から広く普及しており利用者もたくさんいます。
日本ではスポーツ選手が利用する率が高いくらいであまり広まりませんでした。
しかしモーニングアフターピルを含めたピルが避妊の確率を上げることや、妊娠を防ぐ選択肢を広げると言う意味でも高い注目を集めるに至っています。

緊急避妊薬と呼ばれるくらいなので、基本的には避妊に失敗した時に使う位置付けです。
性行為の72時間以内に服用することで、緊急避妊薬で妊娠を防ぐことのできる確率は80パーセントから90パーセントと言われています。
かなり高確率で妊娠を回避できることがわかりますが、正しく服用しないとその効果は十分に得ることができません。
逆にきちんと服用の仕方を守れば、かなりの確率で子どもを身ごもることを回避できます。

時間が経つと効かないこともある

72時間以内に飲むことで緊急避妊薬に含まれる女性ホルモンが排卵を遅らせます。
子宮内膜へ着床することを防いでくれるので高い避妊効果が期待できるのが特徴です。
早く飲むほど高い効果が期待でき、12時間以内なら妊娠の確率は1パーセント程度と言われています。
時間が経ちすぎると効かないこともあります。

日本人にも馴染みが比較的深い低用量ピルなどとは基本的に違っていて、定期的に飲んで対策するというものではありません。
ホルモンバランスをモーニングアフターピルの力で急激に変化させるため負担も大きくなりがちです。
あくまでも緊急用の対策だと理解しておかなければなりません。

またモーニングアフターピルはいわゆる中絶薬とも違うので、受精卵が着床してからの服用では効果が期待できません。
いくつかの副作用もあります。
たとえば、吐き気や嘔吐・頭痛・めまい・眠気・不正出血などです。
副作用の出方は人によって大きく個人差があります。
近年多くのモーニングアフターピルが開発されており副作用は軽くなっている傾向がありますが、それでも女性の体を急激に変化させることに変わりはなく、慎重な服用が求められます。

服用してから2時間以内に嘔吐などで吐き出してしまった時は、薬が消化されていないことが考えられるので再度の服用が必要です。
嘔吐については処方してもらう医師などに十分確認を取っておくべきです。
お酒との相性そのものは悪くはないですが、飲酒に伴う吐き気が悪影響を及ぼすことがあります。

副作用は多くの場合24時間以内におさまります。
症状が24時間を超えても改善しない時や体調が悪化する時は病院に相談すると良いです。

モーニングアフターピルの飲み方には大きく分けて2種類あります。
服用回数が2回のものと、1回のみの服用で良いものです。
2回飲むタイプは1回目から12時間後にもう一度飲む必要があります。
服用後1週間から3週間後に出血が起こるため、本来の生理周期からずれる可能性があります。
早まることも遅れることもあるので服用がすぐに生理にならなくても心配はいりません。

いざという時のためにお守りとして緊急避妊薬を持っておくと良いです。
望まない妊娠の可能性は誰にでもあるため、お守り代わりに常備しておくと心強いです。
服用は早いほど効きめは高いので、自宅はもちろん、お出かけ時にも常備しておけばさらに安心できます。

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